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ドキュメント安星の訣

安解神訣(あんかいしんけつ)

命盤における解神星の位置を決定するための訣であり、「月解」と「年解」の二部分に分かれ、それぞれ命主の生月と流年太歳の配列規則に対応します

更新日: 2025-06-10

概要

「安解神訣」は、紫微斗数において命盤に解神星を配置するための口訣であり、「月解」と「年解」の二つの部分に分かれ、それぞれ命主の誕生月と流年太歳の配置規則に対応しています。解神星は、凶を化し、災いを避け、凶を吉に変えることができる小限の吉曜であり、その所在する宮位は、災難を解消する時期と効果に関わります。本稿では、用語と定義から始め、月解と年解の配置法訣を詳細に解説し、例と説明を補足しながら、解神星の作用と応用に関する提言を探求します。

用語と定義

解神星

解神星は、凶災を解消する吉星であり、凶を吉に変え、悩みを解消し、危険を乗り越えることができます。特に、喪門、白虎、陰煞などの小煞曜の解消力が最も強いです。ただし、解神星が命身宮に入った場合にのみ吉化が顕著であり、他の宮位では効果が限定的です。

流曜と小限

年解は流曜の範疇に属し、流年とともに変動する小限星です。月解は、誕生月に基づいて配置される常駐の小限です。

月解の詳細

月解の規則

月解は、命主の旧暦の誕生月を根拠とし、口訣から直接星を配置します。

正月と二月は申に、三月と四月は戌に、五月と六月は子に、七月と八月は寅に。 九月と十月は辰宮に座し、十一月と十二月は午宮に。

地支と宮位の対応は以下の通りです。

  1. 正月(旧暦1月)と二月(2月)はそれぞれ申宮に配置されます。
  2. 旧暦3月、4月は戌宮に配置されます。
  3. 旧暦5月、6月は子宮に配置されます。7月、8月は寅宮に配置されます。
  4. 旧暦9月、10月は辰宮に配置されます。11月、12月は午宮に配置されます。

  • 命主が旧暦4月生まれの場合、月解は戌宮に留まります。
  • 命主が旧暦9月または10月生まれの場合、月解はともに辰宮に落ちます。

月解が所在する宮位は、その月の小限解神の所在宮を表し、その月に災いを解消する力が最も強いことを示します。

年解の詳細

年解の規則

年解は流年解神であり、その起点は戌宮に固定され、数え方は逆数(反時計回り)です。

解神は戌から子を起とし、逆数して当生年太歳に至る。

具体的な操作手順:

  1. 旧暦の誕生年の地支が所在する太歳宮を終点とします。
  2. 戌宮から始め、地支の逆順(戌→酉→申→…)でその太歳宮まで数え、それが年解の所在宮となります。

  • 命主の誕生年が甲子年(子太歳)の場合、戌宮から子宮まで逆数すると(戌→酉→申→未→午→巳→辰→卯→寅→丑→子)、11番目のステップで子宮に到達し、年解は子宮に落ちます。

年解が所在する宮位は、毎年流年太歳とともに変化し、その年の災難を解消する力の所在地を示します。

解神星の作用

解神星は以下の主要な機能を持っています。

  • 凶を吉に変える:あらゆる種類の凶煞の気を解消し、喪門、白虎、陰煞などの小煞曜に対して特に有効です。
  • 悩みを解消する:人間関係の衝突を緩和し、命主が重要な局面で不利な状況を好転させるのを助けます。
  • 直感と霊感を高める:一部の命主が解神を命宮に持つ場合、第六感や霊感能力が向上します。
  • 主星との配合:同宮に龍池、鳳閣、天府、天相などの吉曜がある場合、解消力はさらに強化されます。もし七殺、破軍などの凶曜と同度にある場合、その作用を発揮することは困難です。

応用に関する提言

  1. 流派との結合:一部の流派では、月解と年解における「順数」と「逆数」の用法が若干異なります。学んでいる流派や排盤ソフトウェアの設定に従うことをお勧めします。
  2. 命盤の総合分析:月解と年解はともに小限星であり、主星や他の補助星曜と合わせて総合的に判断することで、正確な解消の時期と領域を導き出すことができます。
  3. 実測検証:過去の(流年の)重大な出来事を振り返ることで、年解の所在宮位が災難解消の実際の状況と一致するかどうかを検証し、分析モデルを調整することができます。