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安命身宮訣(命宮と身宮を配置する訣)

紫微斗数における命宮と身宮の配置方法であり、命盤構築の重要なステップです。

更新日: 2025-03-07

title: 安命身宮訣(命宮と身宮を配置する訣) description: 紫微斗数における命宮と身宮の配置方法であり、命盤構築の重要なステップです。

安命身宮訣(命宮と身宮を配置する訣)

概要

安命身宮訣は、紫微斗数において最も重要な二つの宮位である「命宮」と「身宮」を配置するための方法です。命宮は人の運命の中心を表し、身宮は人の肉体と健康状態を表します。これらの宮位の正確な配置は、命盤解釈の基礎となります。

基本原則

紫微斗数では、命宮と身宮の配置は以下の原則に基づいています:

  1. 命宮の決定: 出生年月日時から計算される宮位で、人の運命の中心を表します。
  2. 身宮の決定: 命宮から派生して計算される宮位で、人の肉体と健康を表します。

計算方法

命宮の計算

命宮の計算には以下の手順が必要です:

  1. 月令の確認: 出生した月(陰暦)を確認します。
  2. 時柱の確認: 出生時間に対応する地支(十二時辰)を確認します。
  3. 命宮の計算:
    • 陰暦の月から数え始め、時柱と逆方向に数えます。
    • 例:陰暦3月、午時生まれの場合、3月(寅)から始めて午時は7つ目なので、7つ戻って(逆時計回り)命宮を求めます。
計算式:命宮 = 出生月の地支 - 出生時の地支(逆方向に数える)

身宮の計算

身宮の計算は命宮から派生します:

  1. 命宮の位置を確認: 上記の方法で求めた命宮の位置を確認します。
  2. 身宮の計算:
    • 命宮から時柱と同じ方向に数えます。
    • 例:命宮が戌で、午時生まれの場合、戌から7つ進んで(時計回り)身宮を求めます。
計算式:身宮 = 命宮 + 出生時の地支(正方向に数える)

実践例

例えば、陰暦3月(寅月)、午時(11:00-12:59)生まれの人の場合:

命宮の計算:

  1. 出生月:寅(3月)
  2. 時柱:午(7番目)
  3. 寅から逆に7つ数えると:寅→丑→子→亥→戌→酉→申
  4. よって命宮は申宮となります。

身宮の計算:

  1. 命宮:申宮
  2. 時柱:午(7番目)
  3. 申から正方向に7つ数えると:申→酉→戌→亥→子→丑→寅
  4. よって身宮は寅宮となります。

理論的根拠

この方法は古典「三命通会」や「淵海子平」などの古典文献に基づいており、人の生年月日時と宇宙のエネルギーパターンの関係を反映しています。命宮と身宮は、その人の運命と肉体の質を象徴する最も基本的な指標とされています。

応用と注意点

  1. 命宮の重要性: 命宮は紫微斗数解釈の中心であり、ここに配置される星の影響が最も強く現れます。
  2. 身宮の補完的役割: 身宮は命宮を補完する役割を持ち、特に健康面や肉体的特徴の解釈に重要です。
  3. 正確な出生データの必要性: 正確な命宮・身宮の計算には、正確な出生年月日時が不可欠です。

結論

安命身宮訣は紫微斗数命盤作成の核心部分であり、すべての解釈の基礎となります。命宮と身宮が正しく配置されることで、他の十宮の位置や星の配置、そしてそれらの解釈が可能になります。